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ハーブ界最強! よもぎ(蓬)の力

小学生の頃、春休み前の穏やかな日は、ビニール袋とスコップを持って、土手や田んぼのあぜ道に行き「よもぎ、つくし、のびる」などの野草を摘んだ思い出があります。
苦味がある「つくし」、辛味がある「のびる」、爽やかな香りの「よもぎ」。スーパーには売っていない旬の食材を味わうことは、何ものにも代え難い春の贅沢。
「硬い葉は取っちゃだめだからね」と母親に言われながら、やわらかなよもぎの新芽だけを摘んで手作りをするよもぎ団子は、毎年楽しみなおやつメニューでした。

◇よもぎは、最高の和ハーブ

よもぎはキク科の多年草です。万葉集に詠まれているほど古い歴史があり、民間薬としても利用されてきました。
食べて良し、飲んで良し。よもぎの蒸気で身体をあたためる「よもぎ蒸し」や、よもぎを燻して虫除けに、お風呂に入れて入浴剤に、そしてお灸に使う「もぐさ」など、食用の他に様々な使われ方をしています。
その幅広い薬効から、ハーブの女王とも、最強のハーブとも呼ばれるほどです。

◇よもぎの栄養

「β-カロテン」
よもぎの栄養で、特に際立っているのは、何といってもβ-カロテンです。

よもぎをほうれん草の“生”と“ゆで”、小松菜の“生”と“ゆで”と比較してみました。
よもぎのβ-カロテン量は、ほうれんそう、小松菜より上回っています。
β-カロテンは必要に応じて体内でビタミンAになります。ビタミンAには動物性の食品に含まれるレチノールという成分があります。すでにビタミンAの状態になっている動物性のビタミンAは、過剰摂取が問題になるので、過剰摂取の心配がないβ-カロテンの状態で摂ったほうが良いと言われています。
ビタミンAは目に役立つビタミンとして知られています。健康な皮膚や粘膜をつくる、呼吸系の感染への抵抗力をつける働きがあるので、風邪予防にも効果的です。季節の変わり目のゆらぎ肌にお悩みの方にも必要な栄養成分です。
「よもぎの食物繊維」
よもぎは摘んでいる時にわかるほど、しっかりとした食物繊維が多く含まれています。水溶性食物繊維よりも、不溶性食物繊維が多いのが特長です。
不溶性食物繊維を多く含む野菜は、油で揚げると食べやすくなります。よもぎに含まれているβ-カロテンは、油と料理をすると吸収率が高まるので、一石二鳥!よもぎの天ぷらなどはいかがでしょうか。

「よもぎのクロロフィル」
クロロフィルは葉緑素とも呼ばれる成分です。植物や藻に含まれている緑色の色素です。強力な抗酸化作用が知られて。消臭目的にも使われることもあります。デトックス効果が期待される成分です。

◇よもぎの香り

よもぎには、シネオールを主にした複数の香りが含まれています。
シネオールには、イライラを鎮めて、リラックス作用をもたらしてくれる効果が期待されています。

◇沖縄のニシヨモギ~フーチバー

沖縄そばのトッピング、汁物、お餅など色々なメニューに使われる沖縄のよもぎ。
わたしたちが身近に呼んでいるよもぎとは違い、葉が大きく香りもやわらかいニシヨモギという種類です。フーチバーと呼ばれています。研究結果により、血糖値抑制効果が期待されているそうです。

よもぎを使った春のデザート~薬膳風よもぎ団子

いつもは餡を添えていただく和風のよもぎ団子。
生姜やスパイスを使った手作りジンジャーシロップをかけて、薬膳風のレシピに仕上げました。
よもぎは生のものが手に入りにくいので乾燥よもぎを使い、香り豊かなモチモチの白玉団子に。
豆乳ホイップクリームと生姜シロップをのせていただきます。
生姜シロップは、トーストにのせたり、ハーブティーや紅茶にも合うので、まとめて作っておくと便利です。

乾燥よもぎ5gを、大さじ2杯の水でふやかします。
ボールに白玉粉60gを入れて、ふやかしたよもぎを入れて、よく混ぜます。
少しずつ水を加えてよく練ります。目安は、耳たぶくらいの柔らかさになるまでです。

一度に水を入れてると、生地がやわらかくなるので注意をしましょう。
生地の状態では、うすい緑色ですが、茹でると濃い深緑になります。
小さく丸めて、熱湯で茹でます。上面に浮きあがってきたら、約1分待って冷水に取ります。

「ジンジャーシロップを作ります」
生姜20gをせん切りにします。耐熱容器に切った生姜を入れます。黒糖50gを入れてよく混ぜます。

お好みで、シナモンスティック、ピンクペッパーを入れてください。
約1時間ほど置くと、生姜から水分が出ます。
水大さじ1杯を加えてよく混ぜたら、ラップをゆったりとかけて、電子レンジで約1分30秒から2分加熱します。
※ふきこぼれに注意してください。
器によもぎ白玉団子を盛り付け、上に無糖の豆乳ホイップ(普通のホイップでもOKです)、松の実をのせます。
お好みの量のジンジャーシロップを上からかけて召し上がってください。

「しょうが」
漢方薬の約7割以上に生姜が使われているほど重要な食材です。
体を温め、血行促進の効果が期待できます。
春の気温差による不調にも生姜はオススメです。
「シナモン」
漢方では桂皮と呼ばれています。昔から女性の冷えには良いと言われているスパイスです。
「ピンクペッパー」
胡椒とは別の種のスパイスです。
辛さはなく、マイルドな風味なのでスイーツなどにも使われます。

【監 修】

■フードディレクター・栄養士
藤原たかこ先生
オーガニック・健康食品会社にて商品企画開発・販売促進、料理教室を担当すると共にパン、デリカテッセンの商品開発、マクロビオティック、アンチエイジングレシピをユーザー向けに提供。コラム執筆、女性の美と健康をサポートするためのレシピ商品を使ったレシピなどを、雑誌・WEBマガジンに提供するなど活躍中。著書「"効く"レシピ」。

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